「取り急ぎご報告まで」の意味と正しい使い方|例文、返信方法、英語表現まで解説

「取り急ぎご報告まで」というフレーズは、ビジネスメールなどでしばしば使われるフレーズですよね。

しかし、「取り急ぎご報告まで」のフレーズがもつ意味を理解して使用しないと、トラブルの原因になりかねません。

この記事では「取り急ぎご報告まで」の意味や使い方、返信方法や例文も紹介しています。

円滑にビジネスを進めるため、ぜひ活用してください。

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目次

「取り急ぎご報告まで」の正しい意味とは。使い方も徹底解説!

「取り急ぎご報告まで」の意味と使い方|メールでの正しい例文・返信のイメージ

まずは、「取り急ぎご報告まで」のフレーズがもつ意味や、メールでの使い方を確認していきましょう。

「取り急ぎご報告まで」は、主に急ぎの連絡や報告に使われるフレーズです。

ビジネスでは、急ぎの連絡や、すぐに全容解明しそうにない場合、とりあえず現状を連絡する必要がありますよね。

「取り急ぎご報告まで」はそのようなときに使える便利なフレーズです。

ただし使い方を間違えると、余計なトラブルの原因にもなりかねません。

きちんとフレーズの持つ意味や印象を理解し、適正に使いましょう。

この章では、正しい意味とメールでの使い方をご紹介していきます。

きちんと知っておこう!「取り急ぎご報告まで」の正しい意味

「取り急ぎご報告まで」というフレーズを、「取り急ぎ」「ご報告」「まで」の3つに分けて考えていきましょう。

「取り急ぎ」の「取り」は「とりあえず」を意味し、「取りあえず、急ぎで」を意味します。

「ご報告」は他人に物事を伝達する「報告」に、接頭語の「ご」を付けたものです。

したがって「取り急ぎご報告」は「取りあえず報告します」と少し丁寧なニュアンスのフレーズになりますよね。

最後の「まで」は、ある種の省略言葉で、文末を「します」「いたします」とするところを、短く省略した表現になります。

これらを踏まえると、「取り急ぎご報告まで」は「急ぎで現状を報告している」ことを意味します。

このことを念頭において、「取り急ぎご報告まで」を使っていきましょう。

ビジネスに役立つ「取り急ぎご報告まで」の使い方

「取り急ぎご報告まで」は、要点のみを最優先で連絡すべき状況で使えるフレーズです。

充分な時間が取れないとき、スピード最優先で要点のみを伝えたいときに使うと効果的ですよ。

「取り急ぎご報告まで」は、時間がない中でも努めて連絡している状況が、相手に伝わりやすくなります。

ただし、状況や相手次第では簡単な連絡で済ませていることで、やや雑に扱っている印象を抱かせるケースもありえます。

特に目上の方には、原則使用しないのが無難です。

使用する場合は、こまめな情報のアップデートや、細やかな対応が求められます。

さらに、あくまで「急ぎの連絡となって申し訳ない」トーンでの連絡を忘れないようにしましょう。

また、全容解明に時間のかかる状況で、現段階におけるすべての情報を伝えるときにも使うと効果的です。

スピードをもって対応していると、相手に伝わりやすくなります。

やや極端な例を挙げると、天災・火災などで、自社の施設が被害を受けている等の状況に使いましょう。

アクシデントの発生事実自体は、速やかに伝達する必要があります。

このようなときに「取り急ぎご報告まで」というフレーズを使うことで、「後続に情報アップデートがある」状況を印象付けます。

「取り急ぎご報告まで」の効果的な使い方を覚えておくと、ビジネスに役立ちますよ。

ビジネスに使える!「取り急ぎご報告まで」の例文紹介

「取り急ぎご報告まで」の例文紹介

前章で、「取り急ぎご報告まで」の意味や使い方を確認しました。

この章では、具体的な場面を3つ想定しながら「取り急ぎご報告まで」の例文を紹介します。

ぜひビジネスメールの参考にしてください。

使い方その① 大きなアクシデントの発生事実を伝えるとき

仕事上のアクシデントは、速やかにその発生を認識し対処する必要があります。

しかし、重大なアクシデントになると、すぐには事態の全容が把握できないこともあります。

そうしたケースでは、まず簡潔な発生事実のみを伝える必要がありますよね。

このようなとき「取り急ぎご報告まで」というフレーズを使うのがおすすめです。

具体的な使い方として、以下の例文をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

【例文①】

 

本日、〇〇工場にて火災が発生し、製造ラインが停止しております。

 

火は沈下しましたが、現在のところライン復旧の目処はたっておりません。

 

詳細は追ってご連絡いたしますが、取り急ぎご報告まで。

【例文②】

 

この度発生した台風により、弊社輸送ラインが被害を受けております。

 

つきましては、貴部への資材発送遅延などが予想されます。

 

具体的な状況や、遅延日程に関しましては、改めて詳細ご連絡いたしますが、取り急ぎご報告まで。

このような状況の場合は、クライアントにも同様の連絡を入れる場面が想定されるでしょう。

前章で確認したとおり、「取り急ぎご報告まで」は、やや略式なフレーズです。

クライアントに対して送る場合は、言葉を言い換えるなど工夫し、丁寧な連絡するよう努めましょう。

使い方その② 要点のみを速やかに伝えるとき

ビジネスでは、アクシデントなど「要点は報告したいが、詳細は改めて説明したい」という場合も多いですよね。

そのような場合、「詳細は改めて連絡する」と明記し、今回のテーマである「取り急ぎご報告まで」が使えます。

「取り急ぎご報告まで」の使い方として、以下の例文をご紹介します。

【例文①】

 

先ほどの訪問で、クライアントより大きな仕様変更の依頼を受けております。

 

対応箇所が多岐にわたるので、詳細や対応方法は別途ミーティングにて説明いたしますが、取り急ぎご報告まで。

【例文②】

 

先日発売した弊社商品について、マニュアル通りに動作しないと顧客からクレームを受けております。

 

ミーティングにて改めて〇〇部と対応を協議する必要がありそうですが、取り急ぎご報告まで。

このような「取り急ぎご報告まで」の表現は、あまり好ましくない状況を伝えるときに用いられます。

取り急ぎの連絡後は、問題解決に向けての対応が必要になります。

誠実かつ速やかな対応を心がけましょう。

使い方その③ 連絡可能時間が限られるとき

出張中などは、限られた時間のなかで連絡をしなければなりません。

詳細までメールに書き記す時間はないので、要点を絞った連絡となります。

なので出張中など時間が限られる場合にも「取り急ぎご報告まで」を使いましょう。

連絡可能時間が限られている場合の「取り急ぎご報告まで」の使い方として、以下の例文をご紹介します。

【例文①】

 

先ほど訪問した〇〇商事さまに案内した商品が、すこぶる好評でしたので、オフィスに戻りましたら、追加発注を進めます。

 

取り急ぎご報告まで。

【例文②】

 

ただいま電車内にて時間が限られるので、取り急ぎご報告まで。

 

先日のロット破損の原因は、やはり設備の摩耗にありそうです。

 

目的地の駅に着きましたら、お電話にて詳細説明します。

このような「取り急ぎご報告まで」を使った場合は、用件終了後速やかに連絡などの対応にうつりましょう。

放置しておくと、トラブルの原因になりかねません。

知らないと損する!「取り急ぎご報告まで」の注意点

「取り急ぎご報告まで」の注意点

「取り急ぎご報告まで」というフレーズは、相手によっては、マイナスの印象を与えるデメリットも潜んでいます。

「取り急ぎご報告まで」は冒頭説明の通り、略したフレーズであることを念頭に置いておきましょう

相手によっては失礼に当たったり、雑な対応にうつるリスクもあるので、注意が必要です。

今一度、「取り急ぎご報告まで」の注意点を確認しておきましょう。

「取り急ぎご報告まで」は目上の方に使える?使えない?

「取り急ぎご報告まで」というフレーズは、いわゆる略語です。

相手との関係性にもよりますが、目上の方には使わないのが無難でしょう。

そもそも目上の方へは、全容を把握したきっちりした報告や連絡が必要です。

一方で、どうしても急を要し、情報がまとまらないうちに、連絡しなければならない場合もあります。

目上の方へは、次章でご紹介する、略式でない表現で連絡しましょう。

さらに、「取り急ぎご報告まで」より丁寧で正しい表現を使った場合でも、詳細情報のアップデートに努めましょう。

メールには「改めて詳細を連絡する旨」を合わせて付言しておきます。

雑な対応にうつるリスクを回避できます。

目上の方にも使える!「取り急ぎご報告まで」の代わりとなる表現

「取り急ぎご報告まで」は、目上の方には避けた方がいいフレーズです。

しかし、たとえ目上の方でも素早く報告した方がよいシーンは、ビジネスでしばしばありますよね。

その場合は、敬語や丁寧な表現を使うことで失礼な印象を避けられます。

「取り急ぎご報告まで」は「取り急ぎ~ご報告いたします」と言い換えましょう。

そうすれば、失礼な印象を抱かれるリスクが軽減します。

以下で「取り急ぎご報告まで」と比べ、丁寧な表現を用いた例文をご紹介します。

【例文】

 

取り急ぎ顧客Aにつきまして、現状をご報告いたします。

 

先ほど顧客A担当者を訪問してまいりましたが、先日の商品の反応が良好で、追加注文を受けられそうな状況です。

 

詳細につきましては、帰社後にお話いたします。

大切なビジネスマナー「取り急ぎご報告まで」への返信とは?

「取り急ぎご報告まで」への返信とは?

「取り急ぎご報告まで」を用いたメール連絡は、相手の気遣いで、急いで連絡したことがくみ取れます。

このようなメールに返信する場合は、相手が気遣ってれたことに対するお礼を忘れないようにしましょう。

「取り急ぎご報告まで」と連絡を受けた場合のメールの返信を、例文も交えながら説明します。

速やかな連絡への謝辞を伝える場合の返信例文はこれ!

報告内容が「忙しいなかで急いで連絡した」性質の場合は、相手は忙しい合間をぬって連絡したことが考えられます。

返信には「速やかな連絡に対するお礼」を含めるのがマナーです。

【返信の例文①】単純に内容について了解するときの例文

 

お忙しい中、迅速なご連絡誠にありがとうございます。

 

ご連絡内容につきまして、かしこまりました。

【返信の例文②】追って連絡する旨が書かれていた場合の返信の例文

 

お忙しい中にもかかわらず、ご連絡誠にありがとうございます。

 

お手数おかけしまして恐縮ですが、引続き状況につきまして、ご教示いただければ幸甚です。

詳細情報のアップデートを依頼する場合の返信例文はこれ!

「取り急ぎご報告まで」という表現を用いるもう一つのパターンがありますよね。

「すぐには詳細がわかりそうにないため、現状報告をしている」パターンです。

この場合も、連絡に対する謝辞は伝えつつ、返信で情報アップデートをお願いしましょう。

【返信の例文】

 

ご連絡ありがとうございます。

 

お手数おかけいたしますが、引続き最新情報アップデートいただければ幸いです。

身に着けておこう!「取り急ぎご報告まで」の類語・言いかえ表現

取り急ぎ報告_敬語表現

無数のメールを送る必要があるビジネスシーンでは、「取り急ぎご報告まで」ばかり一辺倒に使い続けるわけにはいきません。

この章では「取り急ぎご報告まで」の類語、言い換えを紹介します。

類語・言い換え① 「取り急ぎ現状ご報告いたします」

主に、上司に同様の意味で連絡するときの表現です。

先に説明の通り、「取り急ぎご報告まで」は、目上過ぎる相手には失礼に当たりますので、丁寧な表現を用いた方が無難です。

【例文】

 

移動中につき恐縮ながら、取り急ぎ現状ご報告いたしますが、先方の今回の商品に対する反応は、すこぶる良好でした。

 

帰社後、詳細説明に伺います。

類語・言い換え② 「要件のみのご報告で恐縮ですが改めて詳細ご連絡いたします」

相手がクライアントの場合は、より丁寧な表現が求められます。

言い回しを丁寧にするのは当然ですが、必ず後で追加情報を連絡する旨も伝えましょう。

クライアントの不安や、フラストレーションを煽るリスクを減らせます。

実際に用いるときは、以下の例文のように、間に言葉が入ることも多いです。

【例文】

 

昨日の台風の影響で、弊社工場が被害を受けており、生産ラインが停止しております。

 

今後商品発送の遅延が予想されます。

 

皆様には大変ご迷惑・ご心配おかけいたしまして、誠に申し訳ございません。

 

現在状況確認・復旧作業中でございます。

 

用件のみのご報告で大変恐縮ではございますが、詳細判明しましたら、改めてご報告いたします。

「取り急ぎご報告まで」を英語で表現するには

取り急ぎ報告_使い方

ビジネスメールでは、時に英語でのやり取りが必要になります。

英語で「取り急ぎご報告まで」を伝えるには、どのような表現を用いたらよいのでしょうか。

言語が変わっても、同じニュアンスを伝えることが、ビジネスメールには必要です。

言葉の選び方を間違ってしまうと、相手に失礼な印象を与えかねません。

英語に苦手意識を持つ人も多いかと思いますが、基本的な英語表現やフレーズを覚えておけば、とても便利です。

敬語のない英語には、「取り急ぎご報告まで」と全く同じ意味のフレーズはありません。

しかし、同じようなニュアンスを伝えるフレーズはあります。

この章では、英語で「取り急ぎご報告まで」と同じニュアンスを伝えるフレーズをご紹介します。

「取り急ぎ伝える」の基本的な英語表現

英語には、「give you a heads up」という表現があります。

これは、「取り急ぎ伝える」という意味の、基本的英語フレーズです。

この表現を用いれば、「取り急ぎご報告まで」のニュアンスに近い表現ができます。

「取り急ぎ伝える」の基本的な英語表現例文
I just wanted to give you a heads up that I will report after returning.
(帰社後報告します。取り急ぎご連絡まで)

「とりあえず」を意味する「just」を用いた表現方法

とりあえずを意味する「just」を用いれば、日本語の「取り急ぎご報告まで」と同じニュアンスを伝えられます。

「just a ~」という表現をひとつ覚えておくと、とても便利です。

ぜひ覚えておきましょう。

「「とりあえず」を意味する「just」を用いた例文
This is just a short note to inform you.
(取り急ぎご報告まで)

ビジネスを円滑に!正しいビジネスメールのメリット

正しいビジネスメールのメリット

ビジネスメールは、仕事を円滑に進めるためのコミュニケーションツールです。

相手との関係を維持し、気分を害させることなく理解してもらったり、了承を得る必要があります。

そのためには、「相手に敬意を払う」内容が当然必要となりますよね。

メールの内容に関わらず、相手も仕事上で真摯に貴方に向き合っています。

必ず、相手に敬意を払った内容のメールを送りましょう。

そのため、ビジネスメールは部内などよほど近縁の相手でない限り、敬語を用いるのがマナーとなっています。

敬語を正しく用いたビジネスメールを活用することで、ビジネス上の相手と円滑なコミュニケーションが可能になります。

「緩衝」の言葉はコミュニケーションを円滑にする!

今回の「取り急ぎご報告まで」もこの一例ですが、相手の気持ちを慮って一言添えましょう。

用件のみを伝えるより、一言添えることによって、コミュニケーションが円滑になります。

今回のテーマの「取り急ぎご報告まで」は、「時間がない中でのスピーディかつ簡潔な連絡」であると伝えられる表現ですよね。

多少報告内容の粒度が荒いことに理解を得たり、スピーディな連絡を行っていると印象づけます。

その他では、物事を依頼するとき、相手の状況にかかわらす「ご多忙な折恐縮ですが〜」など一言添えることが多いですよね。

これも自分の依頼で面倒をかけるであろうことに、気遣いをしている印象を与えます。

こうした「相手のための一言を添える工夫」をすることで、ビジネスメールをより効果的に扱えるようになるでしょう。

使いこなせばとても便利!「取り急ぎ~」表現を理解しよう!

「取り急ぎ~」表現を理解しよう!

今回は「取り急ぎご報告まで」という言葉の持つ意味や、使用方法、それに対する返信方法を紹介しました。

「取り急ぎ~」は時間がない時や、急を要するときに「とりあえず急ぎで」対処したことを意味する表現です。

急ぎであるため多少内容の粒度が荒いことを理解もらえたり、アップデートを要する件だと暗に伝えられますよね。

時間が勝負となるビジネスメールなどでは、しばしば用いられます。

一方で、しっかりした報告を要する上司・クライアントなど、目上の方へ使用するときには留意が必要です。

表現を適切に用いることで、時間に追われるビジネスメールでの連絡を円滑に行いましょう。