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と思っている人は多いでしょう。
「確認いたしました」という敬語は、ビジネスの場では部下から上司に対してよく使う言葉です。
メールで連絡する際にも頻繁に使われます。
この記事では、「確認いたしました」を使った例文などを取り上げ、正しい使い方や詳しい意味を紹介します。
「確認いたしました」の使い方を正しく理解して、ビジネスシーンで潤滑なコミュニケーションを取れるようにしましょう!
- 「確認いたしました」は謙譲語
- 上司に使っても失礼ではない
- 「見る」「チェックする」「問い合わせる」といった意味でも使える
- 「確認」の類語に「拝見」「承知」がある
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目次
「確認いたしました」はどんな敬語表現?
「確認いたしました」という言葉に、敬語としてどのような意味があるのか知っていますか?
この記事では、「確認いたしました」とはどのような敬語なのかについて解説します。
敬語の分類
敬語は3つの種類に分けられます。
- 丁寧語
- 謙譲語
- 尊敬語
この中で、「確認いたしました」は謙譲語の敬語です。
敬語の中でも、謙譲語は自分を低めて相手の立場を上げるという意味があります。
上司に使っても問題はない?
「確認いたしました」という言葉は、上司に使っても失礼にはあたりません。
謙譲語は丁寧語よりも相手を敬う意味が強い敬語なので、敬語の使い方に迷った時は「確認いたしました」のような謙譲語を使った方が良いと言えます。
「確認いたしました」の使い方
「確認いたしました」はどんな敬語であるか分かったところで、次は使い方を紹介します。
ビジネスシーンで、「確認いたしました」という敬語を使う場面は度々あります。
「確認いたしました」という言葉は上司に対して使うのが一般的ですが、上司から部下に対して使用しても間違いではありません。
部下から上司へ
指示や連絡を受け取ったということを相手に伝える時に使うのが、「確認いたしました」の最も一般的な使い方です。
「あの書類は見たか?」という上司の問いに対して「はい、確認いたしました」という風な使い方ができます。
「書類を見ました」よりも「書類を確認いたしました」という表現のほうが相手に丁寧な印象を与えることができます。
上司から部下へ
上司から部下へ言う場合、「提出してもらった書類を確認いたしました」や「昨日の報告を確認いたしました」という使い方ができます。
「君が提出した書類を確認したよ」や「昨日の報告を聞きました」などの表現が一般的ですが、部下に対して普段から敬語で接している人であれば「書類を確認いたしました」「報告を確認いたしました」という言葉を使っても違和感はありません。
ただし、場面や言い方によっては「確認いたしました」は嫌味な印象を与えてしまうので注意が必要です。
「確認いたしました」の例文【ビジネス・メール】
「確認いたしました」のビジネスシーンやメールで使える例文を紹介します。
相手と直接会話する場合もあれば、メールでやりとりをする場合もあります。
どちらの場合でもビジネスマナーを守った「確認いたしました」の使い方ができるようになりましょう。
「確認いたしました」の例文【ビジネス編】
- 例文1
領収書の件、確かに確認いたしました。 - 例文2
会議の日程変更について確認いたしました。
上記の例文は「内容を確かめました」という意味で「確認いたしました」が使われています。
「確認いたしました」の使い方としてはもっとも一般的なものになります。
「確認いたしました」の例文【メール編】
- 例文1
世話になっております。◯◯会社の田中です。表題の件、確認いたしました。 - 例文2
お疲れ様です。先ほどのメールに添付していただいた資料を確認いたしました。
メールの場合、相手の顔が見えないぶん普段よりも丁寧な言葉遣いを心がける必要があります。
「確認しました」を使っても問題ない間柄であっても、ビジネスメールの時にはなるべく「確認いたしました」と使用するのがおすすめです。
また、何か確認して欲しいことがある場合には、件名に「◯◯の件の確認」などと書いておくと本文で本題に入りやすくなります。
「確認いたしました」の例文【接客編】
- 例文1
確認いたしましたが、現在その物件は空室がありません。 - 例文2
お客様の電話番号を確認いたしました。◯△◯-××△△でお間違いないでしょうか。
接客の場面においても、「確認いたしました」という言葉は頻繁に使われます。
電話対応でも、「◯日の予約を確認いたしました。」や「確認いたしましたが現在席を外しております」という表現は頻繁に使います。
「確認いたしました」の例文【言い換え編】
「内容を確かめる」以外にも、「確認いたしました」で言い換えることのできる言葉があります。
ここでは表で言い換えることのできる言葉とその例文、「確認いたしました」で言い換えた文章を紹介します。
言葉 | 例文 | 言い換えた文章 |
---|---|---|
見る | 「その書類は見ました」 | 「その書類は確認いたしました。」 |
チェック | 「チェックいたしましたが、間違いはございません」 | 「確認致しましたが、間違いはございません。」 |
問い合わせる | 「本部に問い合わせたところ、在庫数は十分にあるそうです。」 | 「本部に確認いたしましたところ、在庫数は十分にあるそうです。」 |
「確認」に関する敬語表現
「確認した」という内容を伝えたいとき、「確認しました」と「確認いたしました」のどちらを使うべきか迷うことは少なくありません。
また、メールを書くときも「確認いたしました」と「確認致しました」のどちらが正しい表記なのか、違いはなんなのかという点も多くの人が悩むところです。
ここでは、確認に関する敬語表現の違い、使い分けを紹介します。
「しました」は丁寧語
「確認しました」は「確認した」の丁寧語です。
「確認いたしました」は謙譲語であるため、敬語としての分類が違うということになります。
どちらも丁寧な言葉遣いですが、謙譲語の方がより相手を敬う言い方です。
「確認いたしました」と同じように「拝見しました」「拝見いたしました」なども、丁寧語か謙譲語かの違いがあるだけで意味は同じです。
「致しました」は単独の動詞・「いたしました」は補助動詞
「私が致しました」や「ご連絡を致します」のように、単独で「◯◯する」という意味のときは漢字で表記します。
一方、「お届けいたします」や「よろしくお願いいたします」は「届ける」「願う」という別の動詞を「する」という動詞で補助していることになるので、この場合はひらがなで表記します。
ビジネスで使う言葉はほとんどの場合がひらがな表記です。
「確認いたしました」もひらがなで書かれます。
かしこまった表現をしたいときは漢字もアリ
ひらがなよりも漢字の方が格式のある印象を与えるからか、ビジネスシーンではあえて漢字を使うのが好まれる場合もあります。
注意が必要な敬語表現
- 例文1
資料をご確認させていただきます。 - 例文2
添付いただいたファイルをご確認いたしました。
上記二つの例文は間違いです。
一見問題がないようにも見えますが、「自分が確認をする・した」という動作に「ご」をつけるのは敬語表現として正しくありません。
「確認させていただきます」「確認いたしました」が正解です。
- 例文3
今一度、ご確認ください。 - 例文4
ご確認いただいた通り、前年度よりも売り上げは伸びています。
例文3、4のように、相手に確認してもらう時、または相手が確認したという場合に「ご」をつけるのが正しい敬語表現です。
「ご」は相手の動作に対してつけるものということを意識しておきましょう。
「確認いたしました」の類語・言い換え表現
「確認いたしました」以外にも、「確認した」という意味を伝えるための敬語表現はいくつかあります。
「確認いたしました」という言葉が適さない場面でも、代わりの言葉を使えば相手に失礼にはなりません。
ここでは「確認」の類語やそれにまつわる敬語表現を紹介します。
承知いたしました
- 例文1
機材の修理の件、承知いたしました。 - 例文2
(上司から仕事を頼まれて)はい、承知いたしました。
「承知する」という言葉には頼まれたことを引き受けるという意味があります。
「確認いたしました」は言われたことに対しての返答ですが、その指示を理解した上で引き受けるということを伝えたいときには「承知いたしました」が適切です。
拝見いたしました
- 例文1
先日送っていただいた資料を、拝見いたしました。 - 例文2
内容を拝見いたしましたが、問題ありません。
「見た」「目を通した」「確認した」という意味を持つのが「拝見いたしました」です。
上司から「この資料に誤字脱字がないか見てくれ」と頼まれたとき、「確認いたします」だと少し上から目線の印象になってしまうことがあります。
「拝見」という言葉自体が「確認」よりも丁寧な言葉なので、「拝見いたします」のほうが失礼のない表現になります。
点検いたしました
- 例文1
こちらの不備を点検いたしました。 - 例文2
システムを点検いたしましたところ、トラブルの原因となる箇所が発見されました。
「確認いたしました」よりもさらに細かくチェックしたことを伝えるときに使えるのが「点検いたしました」です。
ただ単に見ただけではなく、間違いやミスがないか調べたというニュアンスを伝えることができます。
「確認いたしました」を使いこなそう
「確認いたしました」という言葉は、様々な場面で応用の効く言葉です。
「見ました」「受け取りました」を「確認いたしました」に言い換えるだけで、相手に与える印象は大きく変わってきます。
「確認いたしました」を使いこなせれば、自分のビジネスマナーも一段アップさせることができます。
場面や相手に合わせて使う言葉を変えつつ、普段からしっかりとしたビジネス敬語を使えるようにしましょう。
- 「確認いたしました」は謙譲語
- 上司に使っても失礼ではない
- 「見る」「チェックする」「問い合わせる」といった意味でも使える
- 「確認」の類語に「拝見」「承知」がある