転職エージェントは求職者に手厚い支援をしてくれます。
そのため、上記のように考えている方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、転職エージェントへのお礼は義務ではありません。
しかし、お礼を伝えれば転職エージェントは喜んでくれますし、今後の関係も良好になるでしょう。
また、転職エージェントを通して面接をした企業へのお礼は積極的にしたほうが好印象です。
そこで、この記事では転職エージェントや面接した企業にお礼する時のポイントやお礼メールの書き方、注意点まで解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
- 転職エージェントへのお礼は義務ではないがしたほうが良い
- 面接した企業にお礼をすると内定の確率を上げる可能性もある
- お礼はメールでするのが原則
- お礼はできるだけ早くする
- お礼メールは短く簡潔に書く
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目次
転職エージェントにお礼はすべき?
転職エージェントへのお礼は義務ではありません。
実際に大手転職エージェントも以下のように説明しています。
マイナビエージェントの担当者は、転職希望者を無事に内定までサポートするのが「仕事」ですから、基本的にお礼は必要ありません。
出典:マイナビAGENT
転職活動をサポートすることは、キャリアアドバイザーの仕事。「お礼」へのお気遣いは不要です。
出典:RECRUIT AGENT
ただ、転職エージェントも人間です。
お礼をすれば喜んでくれます。
そして、それだけ丁寧にサポートしてくれることが期待できるでしょう。
転職エージェントにはお礼したほうが得策と言えます。
転職エージェントを通して面接した企業にお礼はすべき?
転職エージェントを通して面接した企業には、積極的にお礼するべきです。
もちろん、面接した企業へのお礼も義務ではありません。
実際、面接後にお礼をしてくれる応募者は全体の10%ほどに過ぎないそうです。
しかし、逆に言えば、お礼をすればそれだけで企業からの印象は良くなります。
特に企業が内定を出すか迷っている時は、お礼が内定の最後のひと押しになる可能性もあります。
転職活動を有利に進めたいなら、企業へのお礼は積極的にしたほうが良いと言えます。
転職エージェント / 面接した企業にお礼する時のポイント3つ
転職エージェントや面接した企業にお礼をする時のポイントは以下の3つです。
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
ポイント①:お礼はメール / お礼状でする
ポイントの1つ目はお礼をメールやお礼状ですることです。
メールやお礼状には以下のような特徴があります。
メール
- 相手の都合が良い時間に確認してもらえるので、迷惑をかけることなくお礼の気持ちを伝えられる
- 短時間で作成できるのに、感謝の気持ちはきちんと伝えられる
お礼状
- 相手の都合が良い時間に確認してもらえるので、迷惑をかけることなくお礼の気持ちを伝えられる
- お礼状を書く人は少ないので、より強い印象を与えられる
お礼状のほうが丁寧ではありますが、基本的にはメールで十分です。
メールなら短時間で作成できますし、お礼の気持ちも十分伝わるからです。
電話でお礼をするのはおすすめできません。
相手の時間をこちらの都合で奪ってしまう行為だからです。
そして、電話は緊急性が高い用事に使うべきです。
お礼は緊急性が高い用事とは言えません。
ポイント②:お礼はできるだけ早くする
2つ目のポイントは「お礼はできるだけ早くする」ことです。
早いお礼のほうが熱意が感じられます。
できれば当日中、遅くとも翌日までにお礼メールを送るようにしましょう。
そして、お礼状を書く場合は到着までに時間がかかります。
特に早めに投函するようにしましょう。
時間が経ってから送るお礼は逆効果になってしまうこともあります。
相手から「ビジネスマナーがなっていない」と思われてしまう可能性があるからです。
特に面接した企業には早めにお礼をするようにしましょう。
お礼が遅いと届く前に採用するかどうか決まってしまい、お礼を送る意味が薄くなってしまうからです。
ポイント③:面接した企業には転職エージェントを通してお礼をする
3つ目のポイントは面接した企業には転職エージェントを通してお礼をすることです。
企業とのやり取りは転職エージェントが一括して行っているからです。
転職エージェントは求職者と企業が直接連絡を取り合うことに良い顔をしません。
また、転職エージェントを通してお礼メールを送れば、メールに不備があった場合に指摘してくれます。
2つの意味で、転職エージェントを通してお礼をしたほうが良いでしょう。
転職エージェント / 面接した企業へのお礼メールの書き方|テンプレート付き
転職エージェントや面接した企業へのお礼メールの書き方を以下の4つの場面別に見ていきましょう。
お礼メールの書き方|転職エージェントとの初回面談の後
最初にお礼メールを送ると良い場面は、転職エージェントとの初回面談の後です。
初回面談の後にお礼を送れば、転職エージェントからの印象が良くなります。
印象が良くなればあなたの転職活動をより積極的に支援してくれるでしょう。
優良案件を紹介してくれる可能性も高まります。
転職エージェントとの初回面談の後に送るメールは以下の内容を含めるのがおすすめです。
- 面談をしてくれたことへのお礼
- 面談での学びや気づき
- これからの抱負
これらの内容を簡潔にまとめ、当日中に送れば、「できるビジネスマンだ」という良い印象を与えられます。
転職エージェントとの初回面談後のメールのテンプレート
件名:面談のお礼(しごと 太郎)
株式会社〇〇エージェント
✕✕様
お世話になっております。本日面談させていただいた、しごと太郎と申します。
本日はお忙しいところ、面談の時間をいただきまして誠にありがとうございました。
✕✕様との面談を通じて、転職にあたっての疑問点や不安な点を解消することができました。
面談にてご指摘いただきました「志望動機があいまい」という点に関しましては、しっかりと考え、来週にまたご連絡を致します。
全身全霊で転職活動に取り組んで参りたいと思います。未熟者ゆえご迷惑をおかけすることもあると思いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
————————————————-
しごと 太郎
メールアドレス:xxxx@xxx.jp
〒xxx-xxxx
東京都△△区xxx x-x-x
電話番号 090-xxxx-xxxx
————————————————-
お礼メールの書き方|企業との面接後
企業との面接後には、面接してくれた企業にお礼メールを送ると良いでしょう。
お礼メールを送れば採用されるわけではありません。
しかし、採用しようか迷っている場合は、お礼メールが最後のひと押しになることもあります。
そして、企業にお礼メールを送る時には、転職エージェントにメールを送り、それを企業に送ってもらうようにしましょう。
企業との面接後に送るメールは以下の内容を含めるのがおすすめです。
- 企業にお礼の気持ちを伝えてほしいという内容
- 面接をしてくれたことへのお礼
- 面接での学びや感想
企業との面接後のメールも当日中に送るのが大切です。
企業との面接後のメールのテンプレート
件名:一次面接のお礼のお願い(しごと 太郎)
株式会社〇〇エージェント
✕✕様
お世話になっております。しごと太郎と申します。
本日、ご紹介いただいた株式会社●●の一次面接へ行ってまいりました。
お礼の気持ちを申し伝えたいため、以下の内容を株式会社●●の採用ご担当者様にお送りいただくことは可能でしょうか。
お手数をおかけして申し訳ありませんが、何卒よろしくお願い致します。
===================================
株式会社●●
採用ご担当者様
お世話になっております。本日、面接させていただいた、しごと太郎と申します。
本日はお忙しいところ、面接のお時間を頂きましてありがとうございました。
面接にてお話を伺う中で、●●のビジョンに感銘を受け、御社が取り組まれている事業の重要性について改めて実感いたしました。
面接を通して、御社で働きたいという気持ちがいっそう強くなってまいりました。
重ね重ねになりますが、本日は面接のお時間を頂きまして、誠にありがとうございました。
————————————————-
しごと 太郎
メールアドレス:xxxx@xxx.jp
〒xxx-xxxx
東京都△△区xxx x-x-x
電話番号 090-xxxx-xxxx
————————————————-
お礼メールの書き方|内定後(内定した企業へのメール)
内定をもらった後は、内定した企業へメールを送ると丁寧です。
この時にも、転職エージェントを通して企業へメールを送ってもらいましょう。
内定した企業へメールを送る時には、以下の内容を含めるのがおすすめです。
- 企業にお礼の気持ちを伝えてほしいという内容
- 内定を出してくれたことへのお礼
- これからの抱負
ちなみに、内定後の企業は手続きで忙しいので、メールは簡潔にしましょう。
内定後に企業へ送るメールのテンプレート
件名:内定のお礼のお願い(しごと 太郎)
株式会社〇〇エージェント
✕✕様
お世話になっております。しごと太郎と申します。
ご紹介いただいた株式会社●●で内定を得ることができました。
お礼の気持ちを申し伝えたいため、以下の内容を株式会社●●の採用ご担当者様にお送りいただくことは可能でしょうか。
お手数をおかけして申し訳ありませんが、何卒よろしくお願い致します。
===================================
株式会社●●
社長 ☆☆様
採用ご担当者様
お世話になっております。■月□日に内定を頂きました、しごと太郎と申します。
この度は内定を頂き、誠にありがとうございます。ぜひ入社をさせていただきたいと考えております。
入社後は御社からの期待に答えられるよう、精一杯業務に取り組んでまいります。
未熟者ゆえ、ご迷惑をおかけすることもあると思いますが、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
————————————————-
しごと 太郎
メールアドレス:xxxx@xxx.jp
〒xxx-xxxx
東京都△△区xxx x-x-x
電話番号 090-xxxx-xxxx
————————————————-
お礼メールの書き方|内定後(転職エージェントへのメール)
内定をもらい、転職活動を終える時には、転職エージェントへもお礼メールを送ると良いでしょう。
内定後に転職エージェントへ送るメールには、以下の内容を含めるのがおすすめです。
- 転職活動中にサポートしてくれたことへの感謝
- 「この先相談することがあればよろしくお願いします」という内容
ちなみに、内定後の転職エージェントへのお礼は訪問して行う人もいます。
訪問する時には気を遣わせない値段の菓子折りを持参すると丁寧でしょう。
内定後に転職エージェントへ送るメールのテンプレート
件名:内定のお礼(しごと 太郎)
株式会社〇〇エージェント
✕✕様
いつもお世話になっております。しごと太郎と申します。
この度は✕✕様に転職活動をサポートして頂いたお礼をお伝えしたくて、メールさせていただきました。
?ヶ月の間、私の転職活動をサポートしていただき、誠にありがとうございました。
私は、はじめ何もわからないところから転職活動を始めました。そのため、転職への不安も大きかったのですが、✕✕様のご指導のおかげで、無事に転職活動を終えることができました。
内定先の△△株式会社で働くのが今から楽しみです。
ひとまず△△株式会社で誠心誠意努力してまいる所存ですが、また今後のキャリアについて考える際には、✕✕様にご相談させてください。
今後とも、よろしくお願いします。
————————————————-
しごと 太郎
メールアドレス:xxxx@xxx.jp
〒xxx-xxxx
東京都△△区xxx x-x-x
電話番号 090-xxxx-xxxx
————————————————-
転職エージェント / 面接した企業へのお礼の注意点4つ
転職エージェントや面接した企業にお礼をする時には、以下の4つの注意点に気をつける必要があります。
それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。
注意点①:お礼メールは短く簡潔にする
お礼メールは短く簡潔にしましょう。
長いメールは読む人の時間を多く奪ってしまうからです。
具体的には、内容は200~300文字程度にすると良いでしょう。
注意点②:お礼メールに返信が来たら重ねて返信する
まれではありますが、お礼メールに返信が来る場合もあります。
返信が来た場合には、原則として重ねて返信するようにしましょう。
メールは目下の者の返信で終わらせるのが礼儀だからです。
ただ、「返信不要」と書かれていた場合は返信しなくても大丈夫です。
ちなみに、返信の内容が「給与を調整したい」などの内容だった場合は、「転職エージェントと相談してご返答致します」と返信し、転職エージェントに相談するようにしましょう。
注意点③:転職エージェントを訪問してお礼する場合に金品を渡さない
内定後は転職エージェントを訪問してお礼する方もいます。
訪問してお礼をすること自体に問題はありません。
しかし、お礼の印にと、金品を渡してはいけません。
まず受け取ってくれないからです。
「転職エージェントが金品を受け取った」と知れ渡り、転職エージェントの評判に傷がつくのを恐れているのです。
訪問してお礼する時には、気を遣わせない程度の値段のお菓子を持参するのが無難です。
注意点④:署名欄に前職の情報を書かない
メールの末尾の署名欄に、前職の情報は書かないようにしましょう。
これは彼女といる時に前の彼女の話をするようなものです。
「ビジネスマナーがなっていない」と思われる可能性もあるので、注意が必要です。
転職エージェント / 面接した企業へのお礼のまとめ
転職エージェントへのお礼は義務ではありません。
しかし、お礼をすれば良好な関係を築けるでしょう。
また、転職エージェントを通じて面接した企業にお礼をすれば、内定の確率が上がることが期待できます。
そして、転職エージェントや面接した企業にお礼をする時のポイントは以下の3つです。
そして、転職エージェントや面接した企業にお礼する時には、以下の3つの注意点に気をつける必要があります。