退職願と退職届のテンプレートを公開!書き方やマナーってあるの?

退職届の書き方が分からない!

退職願を出すマナーを間違えたら会社を辞めることができない?

これから退職しようと思っている、もしくは退職したいけど書き方が分からないそこのあなた!

せっかく退職しようと決めたのに、提出の仕方やマナーを間違えてしまえば円満に退社できません。

そこで今回は退職願と退職届のテンプレートを紹介するとともに、その他に注意しておきたいポイントをまとめました。

提出するタイミングや受理されないときの対処法なども解説していますので、ぜひご覧ください。

退職届のテンプレートをざっくりいうと
  • 退職願と退職届と辞表はそれぞれ違った意味がある。
  • 退職願は退職届よりも先に提出する物。
  • 書き方、用意する物、封筒への入れ方など決まっている。
  • 退職願・退職届は手書きで書くのが基本。
  • 受理してもらえなくても退職できる。
  • 会社都合の場合は提出不要。
  • 原則提出後の取り下げはできない。
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必ず知っておくべき!退職願・退職届・辞表の違いとは?

退職届_退職願_違い

あなたは『退職願』『退職届』『辞表』の違いをはっきり理解していますか?

退職願と退職届と辞表…どれも退職にまつわる文書ってことは分かるけど…」なんて方も安心してください。

今から詳しく解説していきます。

それぞれ適切なタイミングで提出しないと、会社をスムーズに退職できなかったり、余計なトラブルに発展してしまったりすることがあります。

お互いに気持ちよく辞めることができるように、それぞれの違いと誰にどのように提出すれば良いのかを抑えておきましょう!

*以下の表は横にスクロールすることができます

いつ 誰が 誰に 役割
退職願 辞める意思が固まった時 社員 直属の上司 労働契約の解除を願い出るための書類
退職届 退職確定したあと 社員 上司や人事部 会社に対して届け出るための書類
辞表 辞める意思が固まった時 会社側の役職についている人
(雇用関係のない人)、公務員
直属の上司 勤めている役職を辞める
もしくは公務員が辞めるときに届け出る書類

退職願・退職届の提出先とタイミング|退職までの流れがわかる!

退職届_退職願_タイミング_提出先

まずは会社の就業規則を確認しましょう。

一般的には退職願の提出は、退職希望日の2週間~1か月前となっていますが、会社によってそれぞれ決まりがあります。

トラブルを起こさないためにも就業規則を確認してから提出しましょう。

退職までの流れは以下の通りです。

STEP.1
辞める意思を固める

退職届_退職願_人

STEP.2
退職願を作成する(退職希望日を記載する)

退職届_退職願_作成

会社を退社する決意が固まったら、まずは『退職願』を作成します。

退職願とは、『雇用契約を解除したい意思表示』をする目的で作成をします。

ビジネスマナーとして、どんな雇用形態であったとしても、希望退職日の2週間〜1ヶ月前までには提出をしましょう。

STEP.3
直属の上司に申し出て、退職願を手渡しで提出

退職届_退職願_説明

次に直属の上司に退職の旨を申し出、退職願を手渡しで提出します。

フラットな職場であれば、退職願の提出をしなくてもいい場合もあります。

STEP.4
退職が承認されたら正式な退職日を決める

退職届_退職願_退職日_決める

退職したいという旨が承認されたら、正式な退職日を決めましょう。

この時退職を承認してくれなかった場合でも、次に提出する『退職届』を準備しましょう。

STEP.5
退職届を上司もしくは、人事部に提出する
退職届_退職願_提出

退職願を提出し、退職日が決定したら『退職届』を提出します。

退職届は、会社に対して退職をしたいという意向を示す目的で作成をします。

そのため、直属の上司に提出する退職願が受け入れられなかった場合

『退職届』を会社に直接郵送するという方法で強制的にかつ合法的に退職を進めることができます。

STEP.6
業務の引継ぎと退職の挨拶をする
退職届_退職願_挨拶

退職届を提出したら、あとは退職期日までに業務の引継ぎと退職の挨拶をしてまわりましょう。

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STEP.7
労働契約解除(退職)
退職届_退職願_契約解除

退職届を提出し、期日になったら労働契約の解除になります。

これで退職完了です。

退職願・退職届の書き方のポイント|テンプレート付きで詳しく解説

退職届_退職願_書き方のポイント

それでは、退職届・退職願の書き方をテンプレート付きで詳しく解説をします。

退職届・退職願の書き方ポイント
  • ほとんどの場合、退職の都合は詳しく書かず『一身上の都合』でOK
  • 退職日と提出日は必ず明記
  • 文末には自分の正式な部署名と、フルネーム、捺印をする

手書きで作成するときに準備するもの

準備するもの
  • 用紙(便箋)
    ビジネス用のシンプルな白い便箋で、B5かA4サイズの用紙を選びましょう。
  • 封筒
    郵便番号枠が記載されていない、白無地の封筒を選びましょう。
    用紙がB5の場合は”長形4号”、A4の場合は”長形3号”を選ぶと綺麗に入ります。
  • ペン
    ペンは黒ボールペン、もしくは万年筆です。(油性・水性どちらでもOK)
    鉛筆は厳禁です。

縦書きの場合

▼退職願の場合

退職届_退職願_退職願

▼退職届の場合

退職届_退職願_退職届

出典:マイナビ転職

退職届・退職願の内容
  1. ”退職願”もしくは”退職届”と書きます。
  2. ”私義”もしくは”私事”と書きます。
    「わたくしごとではありますが」といった意味が込められています。
  3. 退職理由を書きます。
    自己都合による退職の場合は、「一身上の都合により」と書きましょう。
    ※会社都合での退職の場合「部門縮小のため」や、「退職勧奨に伴い」など具体的に書きます。
  4. 退職日を書きます。
    退職願の場合は希望日を、退職届の場合は確定した日を書きましょう。
  5. 退職願はお願いの表明なので、「~により、退職いたしたくお願い申し上げます。」と書きます。
    反対に退職届は、退職が確定しているので「~により、退職いたします。」というような文末の書き方にしましょう。
  6. 書類を提出する年月日を記入します。
  7. 自分の正式の所属名とフルネームを書き、末尾に捺印します。
    へりくだって行の下の方に書きましょう。
  8. 宛名は組織の最高責任者にします。役名とフルネームを書きます。
    自分の名前より上に書くこと、そして”殿”もしくは”様”を忘れないようにしましょう。

横書きの場合

▼退職願の場合

退職届_退職願_退職願2

▼退職届の場合

退職届_退職願_退職届2横書きの場合は、以下の項目を本文より前に書きます。

本文より前に書く項目
  • 届出年月日
  • 宛名
  • 自分の所属と名前

文末には右側に”以上”と書き、これ以上書き加えられないようにします。

それ以外は縦書きと変わりありません。

5分でわかる!退職願・退職届の封筒の正しい書き方・入れ方

退職届_退職願_正しい書き方

転職願・転職届には、封筒の書式もマナーがあります。

間違えたら恥ずかしい社会人としての一般常識なので、確認しておきましょう!

封筒の書き方・入れ方のマナー
  • 封筒の表にはやや大きめに、真ん中に書く
  • 封筒の裏には所属と氏名を書く
  • 箋をのりで貼り付けたら『〆』を書く
  • 書類は三つ折りにして封筒に入れる

退職届_退職願_封筒

真ん中にやや大きめに”退職願”もしくは”退職届”と書きます。
まずは封筒に書く際、書類を入れる前に書きましょう。

退職届_退職願_封筒_裏

裏面には下の方に自分の所属と名前をフルネームで記入します。

〆は糊で貼り付けた後に書きます。

退職届_退職願_折り方

封筒が書けたら、書類を三つ折りにします。

その時オレンジの線になっている部分からたたみましょう。

確認しておきたい!退職願・退職届に関するよくある質問4選

退職届_退職願_よくある質問

最後に退職願・退職届をだすに当たって、みなさんがよく悩むことをまとめました。

あなたもこの章を読んで、疑問を解消しましょう!

退職願・退職届のよくある質問
  • 退職願・退職届は手書き?パソコン?
  • 上司に退職願を受け取ってもらえない時はどうする?
  • 会社都合で退社をする場合も、退職願は必要?
  • 退職願・退職届の取り下げはできる?

退職願・退職届は手書きで書くべき?パソコンでもいい?

退職届_退職願_手書き

基本手書きがマナーです。

手書きだと何度も書き直しになって大変かもしれませんが、一般的には手書きの方がなじみがあります。

また手書きの方が相手への誠意が伝わります。

もしパソコンでの作成を求められたり、円満退社を諦めている場合はパソコンで作成しましょう。

パソコンで書く場合は、署名の部分だけ手書きで書きます。

そうすればあなたが書いたものだという証明になります。

就労規則に「手書きで提出」などと書かれている場合は、その指示に従って作成しましょう。

上司に退職願を受け取ってもらえない場合は?

退職届_退職願_受け取ってもらえない

労働期間が定められていない場合は、原則労働者はいつでも退職を申し出が可能です。(民法627条1項)

そしてその退職したいという意思表示が雇用者に到達してから、就労規則に書いてある期間が経過すると労働契約が終了します。

なので雇用者に退職願を受理してもらえなくても、辞職の意思表示をしていれば退職することが可能です。

ここで重要なのが労働者の退職意思表示が雇用者に到達したことを、証明できるものを用意しておくことです。

録音しながら口頭で伝えるなどの証明を用意すれば、もし争いになった場合でも対処できます。

会社の都合で退職する場合も退職届は必要?

退職届_退職願_会社都合

会社都合退職の場合は、退職届を提出する必要はありません。

もし提出を求められて提出した場合に、自己都合退職として処理されてしまいます。

会社都合での退職であれば、その後の失業保険が早くもらえるので、退職届は提出しない方がベターです。

退職願・退職届を取り下げることはできる?

退職届_退職願_取り下げ可能

原則退職願・退職届を取り下げることはできません。

提出をする際は、辞める固い意思をつらぬかなければいけません。

ただ退職願に関しては、上司に提出した後でもまれに取り下げができる場合があります。

【保存版】退職願・退職届のテンプレートのダウンロード

退職届_退職願_保存版_テンプレ

退職願と退職届のテンプレートをB5とA4サイズにわけてご用意しました。

ぜひご活用ください。

退職願のテンプレート・フォーマット

リンクを押すとテンプレートが表示されます。

ファイル>コピーを作成の手順で利用してください。

退職願テンプレート

退職届のテンプレート・フォーマット

リンクを押すとテンプレートが表示されます。

ファイル>コピーを作成の手順で利用してください。

退職届テンプレート

退職願・退職届のテンプレート記事まとめ

退職届_退職願_まとめ

 

退職願や退職届は簡単そうに見えて意外に奥が深く、礼儀やマナーがあります。

この機会に書類の書き方、封筒の書き方を学んでおくのもいいでしょう。

退職届の書き方まとめ
  • 退職願と退職届と辞表はそれぞれ違った意味がある。
  • 退職願は退職届よりも先に提出する物。
  • 書き方、用意する物、封筒への入れ方など決まっている。
  • 退職願・退職届は手書きで書くのが基本。
  • 受理してもらえなくても退職できる。
  • 会社都合の場合は提出不要。
  • 原則提出後の取り下げはできない。