どうやって会社に言い出せばいいかわからない。
こんなお悩みを持っている方はたくさんいるのではないでしょうか。
「仕事が辛い、会社の体制に不満がある、やりたい仕事ではない。」
仕事を辞めたい理由は様々だと思います。
辞めたいかどうかはわからないけど、とにかくモヤモヤするという方もいるかもしれません。
そんなとき、果たして気持ちのままに今すぐ辞めてしまっていいのでしょうか。
もしかしたら、辞める前に解決できるお悩みもあるかもしれません。
この記事では、仕事を辞めたいと思ったときに、辞める以外にどんな解決方法があるのかを解説します。
それでもやっぱり辞めたい場合の、退職までのプロセスをご紹介します。
- なぜ辞めたいのかしっかり分析する
- 一度全力で今の仕事に向き合ってみる
- 体調不良がある場合は無理せず休む
- 今の会社に条件交渉する場合は、事実を整理して話し合いに挑む
- 退職を宣言する前に情報収集のために転職活動をしてみる
- 円満退社の秘訣は上司や同僚の立場になって考えてみる
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目次
なぜ辞めたいのか整理してみよう
「仕事を辞めたい」と思った時は、辞めたい気持ちが優先してしまいがちになります。
しかし、感情に任せて仕事を辞めてしまうと、次にどのようなステップを踏めばいいのか見失いがちです。
まずは一度冷静になって、自分がどうして辞めたいと思ったのか、その根本的な理由を整理して見ましょう。
そうすることで、改めて自分の気持ちを受け入れられたり、新しい発見があるかもしれません。
- もやもやした気持ちを書き出す
- 書き出した気持ちを並べる
- 辞める前に転職活動をしてみる
もやもやした気持ちを書き出す
まずは最初のステップとして、自分の仕事や会社に対する、もやもやした今の気持ちを紙に書き出します。
自分の頭の中で思考していると、どうしても考え方が主観的になりがちです。
客観的に考えるためにも、紙に書き出して視覚化できるようにした方が整理しやすくなります。
この時点では、あまり整理しようとせず、ただひたすら紙に書いていくようにすると良いでしょう。
自分だけが見るものなので、良く見せる必要もありませんので、素直な気持ちを書くようにしましょう。
自分の思ったことや、気持ちを紙に書き出す作業を、「エクスプレッシブ・ライティング」といい、それだけでも大幅なストレス軽減に繋がります。
あー仕事辞めたい。何であんな雑用ばっかりやらなきゃいけないの。
そんなことしたくて、入社したわけじゃないのに。
毎朝、早く起きて、満員電車乗って雑用やって全然楽しくない。
来年からはチャンスもらえるって言っても信じられないよね。
同期も何人か辞めたもんな。
少し気持がモヤっとする場合は、毎日エクスプレッシブ・ライティングを10分ほど続けると、気持ちがすっきりします。
また、一通りモヤモヤした気持ちを書き出したら、それでも今の仕事のここは好き、というポジティブな面も書き出します。
この作業は、転職活動の際にも、次の会社の外せない条件をリストアップするのにも役に立ちます。
給料や福利厚生の面や、一緒に働いている方や上司の方、会社の立地、仕事内容、お客さまなど、色んな視点から見ると、必ず良い面も出てくるはずです。
会社への不満が募り募っている方だと、「良い面なんてない…」と思ってしまうかもしれませんが、ちょっと視点を変えてトライしてみましょう。
書き出した気持ちを並べ替える
次に、最初のステップで書き出したご自身の気持ちを並べ替える作業に移ります。
仕事を辞めたいというネガティブな理由の中には、大きく分けて「内的要因」と「外的要因」があります。
【内的要因】
自分の適性に合ってない仕事についてしまっていることが原因
<具体例>
自分は人と出来るだけ話さず、黙々と作業に打ち込む方が向いているのに、営業職についてしまっている
【外的要因】
本人の適性や性格ではどうにもならない部分の原因
<具体例>
会社の体制に関することや、職場の人間関係に関することなど
心のもやもやを「内的要因」と「外的要因」に並べ替えたら、それぞれの解決案と、解決するまでに必要となる労力や時間を考えてみましょう。
もしかしたら今すぐに解決できることもあるかもしれないし、相当の時間を必要としたり、一人では解決できないこともあるかもしれません。
それによって、あなたがこれから取るべき行動も変わってきますので、じっくり時間をかけて取り組んでみてください。
辞める前に転職活動をしてみる
辞めたい理由を整理してみて、「やっぱり辞めたい」と思った方には、もう一つ、なぜ辞めたいと思うのかを整理する方法をご紹介します。
それは、転職活動をしてみるということです。
転職活動といっても、このタイミングでは本格的に始めるのではなく、情報収集程度にとどめておきます。
最近の転職エージェントサイトでは、アカウント登録をして、スキルや経歴を登録しておくと、おすすめの求人を自動的に配信してくれるサービスもあります。
エン・ジャパンが運営する転職サイト「AMBI」では、職務経歴を入力すると「興味あり」に登録した求人に対して合格の可能性を診断してくれます。
また、閲覧履歴などから似たようなオススメの求人が日々更新されるため、情報収集には最適です。
今募集されているたくさんの求人情報に目を通すことで、やっぱりこんな仕事をしたい、キャリアアップを目指したい、と転職活動に前向きになる方もいると思います。
逆に、意外に今の仕事もそんなに条件は悪くないかもと気づく方もいます。
今の経歴ではやりたい仕事には足りないから、今の環境でもう少し頑張ろうと思うこともありますね。
無料で利用できる適職診断などを利用して、やりたい仕事に自分のスキルやキャリアが見合っているのか参考にしてみましょう。
サービス利用には詳しい職務経歴等の入力が必要になりますが、一度用意してしまえば、アップデートすることでずっと使えます。
実際に転職をするしないに関わらず、自分の市場価値を測る参考にするためにも、転職サイトへの登録はおすすめです。
キャリアコンサルタントとの面談や電話相談は、ほとんどのエージェントが無料で行っているので、これを活用するのも一つです。
キャリアコンサルタントの方は常にたくさんの転職希望者の話を聞いている転職のプロです。
今転職すべきでないと判断した場合は、はっきりとそう言ってくれるコンサルタントも多くいます。
職場の人や、家族・友人に話しづらいという方は、一度相談してみると客観的な視点を得られますよ。
仕事を辞めるべきか考えよう
「仕事を辞めたい」と思ってから、「仕事を辞める」と決断するまでには、たくさんの時間と、考えるエネルギーを必要とします。
相談できずに自分自身の中で考え続けていると、ネガティブな考えにばかり支配されてしまって、正しい判断ができなくなってしまう方も多いのではないでしょうか。
冷静に考えてみると、仕事を辞めなくても解決できる問題もたくさんあります。
本当に、仕事を辞めるべきなのか、以下のポイントを押さえてもう一度考えを整理してみましょう。
辞めたら解決する問題かどうか
今、あなたが抱えている仕事や会社に対するもやもや、不満というものは、果たして会社を辞めたら解決する問題なのでしょうか。
会社を辞めたら解決する問題は以下のような問題です。
- 距離の問題
- 給料の問題
- 休暇の問題
辞めたい理由が単純に家から会社まで遠いということであれば、会社は家に近づいてきてはくれませんので、家から近い会社に転職をすれば問題は解決します。
今よりも給与アップを狙いたいという場合も、ご自身のスキルや経歴が今よりも高い給与を得るに値するかの判断は重要ですが、転職により叶うことも多いかと思います。
一方で、例えば仕事内容が面白くないという理由の場合はどうでしょう。
現在の仕事内容の何が面白くないと感じて、辞めたいと思うのでしょうか。
それが自分の適性に合っていない職種だと気づいていて、より適性を発揮できる職種が明確になっているなら転職を視野に入れた方がいいかもしれません。
しかし、ただ単純につまらない仕事ばかりが回ってくるという理由の場合、転職した先でも同じことが起こる可能性があります。
会社に勤める限り必ずしも自分にとって楽しい、やりがいのある仕事ばかりとは限りませんよね。
つまらない仕事が回ってきたら転職するを繰り返してしまうと、大した経歴が付かず、結果としてあなたのキャリアを傷つけることになりかねません。
まずは、今ある仕事にしっかり向き合い、つまらないと思う仕事でも結果を出し続ければ、周囲はそれを評価して、新しいやりがいのある仕事を任される可能性だってあるはずです。
その問題は、今の仕事を辞めたら解決するのか、もう一度考えてみましょう。
体調を崩しているかどうか
上記のように、一度思いとどまって考え直した方がいいケースもある一方で、判断を急いだ方が良い場合もあります。
それは、体調を崩してしまっている時です。
雇用期間の定めのない正社員の場合、基本的に本人の意思によって退職ができるため、当然体調不良もその理由として成り立ちます。
体調不良が精神的な原因による場合は、会社をやめて、また復職するのは、かなりの時間と労力を要します。
一番大切なのは自分の体です。
体調不良を感じている場合は、決して無理をしないようにしましょう。
特にうつ病には要注意です。
回復にかなりの時間を要します。
うつ病のサインを下記にまとめたので参考にしてください。
- 寝付けないし、夜中に何度も目が覚める
- 食欲がない、味覚がおかしい
- 下痢や便秘が続く
- 何事にも悲観的になる
- 小さなことでイライラする
- 人と話したくない
上記のサインがある場合は、少し休んだ方がいいかもしれません。
また、体調不良は傍目からは目に見えてわからない場合も多く、突然申告されると本当に体調不良なのか相手が納得できない場合もあります。
体調不良を理由に仕事を辞める場合は、予め最近体調が優れないということを伝えられる範囲で上司や周囲に伝えておくと良いです。
また、念のため医師の診断書を取り付けておくことをおすすめします。
客観的な事実として会社側に提示でき、会社としても納得しやすくなるでしょう。
仕事を辞める前に試してみよう
ここまでに、なぜ仕事を辞めたいと思うのか、理由を整理するということと、本当に辞めることで解決する問題なのか、ということについてお話してきました。
ここからは、本当に現在の仕事を離れてしまう前に、今いる土俵の中で、一度試してみていただきたいことをご紹介します。
- 休暇を取る
- 仕事に全力で向き合う
- 交渉してみる
- 信頼できる人に相談する
休暇を取る
まず一つ目は、少し長めのお休みを取るということです。
日々の忙しさで使うべき有給休暇が溜まってしまっている方も多いのではないでしょうか。
普段は有給休暇が取りづらい雰囲気がある場合でも、思い切って申請してみましょう。
会社側としても、自社での経験と知識がある社員が辞めてしまって、あらたに採用するのは費用も時間もかかります。
少し休んでもらって復帰できるなら、会社としてもそちらの方が助かるので、サポートしてもらえる可能性も高いです。
何より就業規則で定められている有給休暇を取得するのは、当然の権利です。
よっぽど繁忙期等でない限り、遠慮する必要はありません。
体調不良を感じている方は、この休暇中にしっかり治療に専念しましょう。
体力には少し余裕があるという方は旅行に行ったり、少しリフレッシュするのも良いかもしれません。
おすすめの有給休暇の使い方をまとめました。
- 旅行に行く
- マッサージやエステに行く
- 実家に帰る
- 見たかったDVDを見る
- 家でひたすらのんびりする
- 趣味に時間を費やす
- 資格取得のために勉強する
思い思いの方法で休暇を楽しんでください。
休暇が明けて会社に戻るときには、大げさでなくて大丈夫なので、上司の方や休暇中に業務のフォローをしてくれた同僚の方々に、心ばかりの手土産を持っていくことをおすすめします。
何かあったときに、実際の仕事の場で助けてくれるのは一緒に働いている方々です。
結果として辞めることになっても、引継ぎなどで周囲の助けを必要とする場面も多くなります。
人間関係を円滑に保つためにも、日々の気遣いは忘れないようにしましょう。
仕事に全力で向き合う
二つ目は、今目の前にある自分の仕事に全力で向き合ってみるということです。
自分にはこの仕事は向いていない、物足りないと思っていても、もう一度広い視野を持って向き合ってみると、新たな発見があるかもしれません。
最初から目の前の仕事に対してネガティブな気持ちでいると、どうしても悪い側面しか見えなくなりがちです。
この仕事はどんな意義があるのか、効率的に成果を上げるためにはどんなアプローチが必要なのか。
さらには、この仕事のこの部分は自分ではなく、他の適性があるメンバーに任せたら効率よく進むのではないかなど、人に任せてみるということも視野に入れて考えてみましょう。
厳しい言い方をすると、今の仕事がつまらない、物足りないと感じている場合、今の仕事で成果が出せなかったら、当然次の仕事でも成果を出せないのではないでしょうか。
転職を前提とした、次のステップに進む前のステップとして目標設定をして、まずはそこに向かって全力で取り組みましょう。
その結果を転職時の経歴として活用しても良いですし、大きな成果を出すことができて、今の仕事にやりがいを感じた場合は、もう少し今の職場にとどまるという判断もできると思います。
交渉してみる
三つ目は、会社側に交渉をしてみるということです。
とても勇気のいることだと思いますが、交渉するに値する正当な理由があれば、信頼できる上司に考えをぶつけてみることをおすすめします。
交渉したい条件は、給与等の待遇面であったり、人事的なことであったり、状況によって変わるかと思いますが、基本的には共通して以下のポイントを守る必要があります。
- 事実だけを率直に伝える
- 未来の期待される成果を話す
- 相手の事情も思いやる
1つずつ解説していきます。
事実だけを率直に伝える
交渉にあたっては、ご自身の業務ベースでの事実だけを率直に伝えましょう。
感情に任せて攻撃的な物言いをすると、相手の反感を買ってしまう可能性があります。
逆に下手に出てしまうと、精神論などでごまかされ、うやむやにされてしまうことも考えられます。
あなたの交渉内容は何なのか、昇給なのか、異動なのか、残業を減らしたいのか。
なぜ昇給されるべきなのか、異動したいのか、どれだけ残業をしているのか、事実を淡々と伝えることで、相手も向き合わなければいけない空気を感じ取ってくれるはずです。
未来の期待される成果を話す
交渉時にはついつい不平不満をぶつけてしまいがちですが、どんなポジティブな結果が得られるのかを積極的に伝えるようにします。
例えば昇給を望むのであれば、過去にはこれだけの成績を順調に上げており、今後もこのペースで行けば、さらに大きな成果を上げられる、ということを具体的にアピールします。
そうすれば、相手もより生産性が上がるのであれば、と肯定的な思考に切り替わりやすくなります。
相手の事情も思いやる
上司に交渉を持ちかけるのは、勇気もいるし、緊張もしますよね。
しかしそれは、交渉を持ちかけられる側にとっても気が進まない話し合いかもしれません。
前述したように、攻撃的にならず、できるだけ上司が判断しやすいように、事実に基づいたデータを数字にして交渉の場に持ち込むようにしましょう。
例えば、過去とこれからの成績を数字にしたり、どれだけ残業しているのかを表にまとめるなど。
相手にもあなたの本気度が伝わりますし、上司だけでは判断できない場合も多いので、人事に掛け合う材料にもなります。
信頼できる人に相談する
信頼できる人に相談することもおすすめです。
できれば会社の内情を知っている人と、会社とは関係のない人の両方に相談することをおすすめします。
会社の内情を知っている方に話すメリットは、共感を得やすく、話が通じやすいことがまずあります。
また、普段のあなたの仕事ぶりを知っている方であれば、どのような適性を持っていて、今の仕事が合っているか、そうでないかを客観的にアドバイスをもらうことができます。
会社には関係のない友人や家族に話すことも、もやもやの解決には有効です。
単純に、会社の内情を知らないため、愚痴を言いやすくやります。
それだけでもストレス解消になりますよね。
また、主観が入らない分、より客観的に状況を見てもらえるため、新しい視点からアドバイスをもらえる可能性もあります。
辞める前に転職活動をしてみよう
これまでに、やめると決断するまでにやったほうが良いことを解説してきました。
それでもやはり転職するのがご自身にとってベストと判断された場合は、転職活動を始めましょう。
転職活動は、基本的に退職届を出す前に行います。
親身に相談に乗ってくれる転職エージェント「doda」
転職活動を行うにあたっては、まずは転職エージェントに登録をします。
すぐにコンサルタントとの面談が可能ですので、できれば最初は対面で話を聞いてもらうのが良いでしょう。
職務経歴を予め送付しておけば、面談がスムーズに進みますし、予めおすすめの求人をピックアップして持ってきてくれる場合もあります。
親身に相談に乗ってくれるエージェントを希望する場合は、『doda』がおすすめです。
初回の電話面談ではかなりの時間を割いて現在の就業状況であったり、条件や転職時期のヒアリングをしてもらえます。
特に転職時期に関しては、就業中の仕事をいつ辞められるかという点でも、新しい仕事との調整が必要になってきます。
転職する人の立場になって、親身に相談に乗ってくれるエージェントを選んでおけば、安心ですね。
『doda』は求人数にも定評があり、特におすすめのエージェントです。
サポート体制が手厚い転職エージェント「パソナキャリア」
転職活動には絶対につきものなのが職務経歴書です。
ただ職歴を書くだけではなく、その中でどのような経験をして、どのようなスキルを身に付けてきたのかを的確にアピールすることが大切です。
転職エージェントの中にはこういった履歴書・職務経歴書の添削や、面接対策をすべての転職者に行っているところもあります。
特に、『パソナキャリア』はサポート体制の評価が高く、電話やメールのレスポンスも非常に早いのでおすすめの転職エージェントです。
おすすめ転職エージェントに関しては、下記の記事も合わせてご覧ください。
円満退職に近づく切り出し方4選
就職活動もスタートさせて、いよいよ会社に退職を切り出す時がきます。
どんな反応が返ってくるのか、引き止められないか、退職までの期間、気まずくなったりしないか。
一番不安に感じるタイミングだと思います。
以下で、円満に退職するための切り出し方zzや、退職理由をご紹介します。
- 退職を切り出すタイミング
- 事前にアポを取る
- 個室で話す
- 直球も相談ベースもNG
退職を切り出すタイミング
退職を切り出すタイミングは、退職希望時期の1~3ヵ月前が目安になります。
就業規則に定められている期間内と言っても、あまりギリギリすぎても会社側も次の採用に間に合わなくなります。
かといって、早すぎる必要もありません。
また、円満退社を望むのであれば、出来るだけ繁忙期は避けるようにしましょう。
大きなプロジェクトが動いている場合も、一段落したタイミングに切り出すのが無難です。
事前にアポを取る
最初に退職の意志を伝えるのは直属の上司が基本ですが、距離の近い上司であったとしても、予めアポを取って話し合いに臨みます。
アポ取りはメールでも問題ありませんが、この時点では退職に関する話であることは伏せておきましょう。
事前に話してしまうと、あの手この手で引き止められる可能性もあります。
自分のペースで話を進めるためにも、実際の話し合いまでは内容は伏せておきます。
個室で話す
話し合いは、プライバシーが守られる個室で行います。
社内のオープンスペースでは、周囲が気になって話したいことも話せなくなってしまいます。
「改まった感」を出して、退職の意思が固いことをアピールするためにも、会議室等2人だけで話ができる場所を予め用意しておきましょう。
直球も相談ベースもNG
いざ退職を意思を伝える際、退職の決意はしっかりと伝えた方が良いものの、席に着くなりいきなり「〇月〇日に退職します」と用件だけを直球で言ってしまうのはNGです。
逆に、「相談がありまして・・」と、相談ベースで話し始めてしまうと、色んな条件を出して引き止められる可能性が高くなりますので、おすすめできません。
会社への申し訳ない気持ちを表しつつ、退職したい意志を明確に伝えることが大事になります。
例えば以下のようなセリフでスタートします。
「お時間を頂きありがとうございます。突然で申し訳ございませんが、〇月末で退職させて頂きたいと思います。」
時間を割いて頂いたことへの感謝を示し、会社への申し訳ない気持ちを表しつつ、決意をストレートに伝えるのがポイントです。
この後には、退職理由を聞かれることが多いと思いますので、その場合の返答の仕方を以下で解説します。
仕事をやめるときなんて言う?建前の退職理由3例
退職理由を伝える際は、正直に本当の理由を伝える必要はありません。
例えば人間関係が理由の場合、個人名を出してしまうと更にこじれてしまう可能性もあります。
触れづらい理由の場合は、ご自身の退職理由の二番目か三番目あたりを、嘘のない程度に膨らませた建前の退職理由を伝えると良いでしょう。
特に以下に紹介するようなポジティブな理由だと、相手も納得しやすく、より円満退社に近づけます。
ただし、世間は意外に狭いので、あまりにも明らかな嘘をついてしまうと、ばれてしまう可能性もあります。
また、相手は一応は伝えられた理由を本音として受け取っています。
相手の信頼を裏切ることになりますので、気を付けましょう。
- キャリアアップを目指したい
- 別の業界で活躍したい
- ワークライフバランスを見直したい
1つずつ解説していきます。
キャリアアップを目指したい
今従事している仕事の中でも、より専門性を高めて仕事に向き合いたくなったという理由は、とてもポジティブで受け入れられやすい理由であはあります。
キャリアアップを前提として更にスキルを身に着けるためにも、一度会社を辞めてスキルの習得に専念したい。
このような場合、会社に技能習得のための休職制度がない限りは引き止める理由がありません。
ただキャリアアップしたいというだけでなく、出来るだけあなたらしいオリジナルのキャリアパスを少し踏み込んで伝えると、具体性が出て納得感も高まります。
別の業界で活躍したい
今の会社にも不満もないが、同じ職種でも別の業界でキャリアを積みたくなったとなると、さすがに会社も業界は変えられません。
昔からその業界への憧れがあり、キャリアチェンジするならタイミングは今しかないと思ったと言われたら、上司も応援してくれるかもしれません。
ワークライフバランスを見直したい
労働環境を見直したい、心身の健康を優先したいというのもポピュラーな退職理由の一つです。
例えばテレワークが許可されていない会社であれば、テレワーク制度が整った会社で働きたいというのも正当な理由になります。
オフィスでコミュニケーションを取りながら働いた方が良い人も居れば、在宅で静かに仕事をした方が効率よく働ける人もいます。
自分に合った労働環境を求める事は、決して悪いことではありません。
伝える時は、今の会社の労働環境を責めるような話し方はせず、あくまで自分にとって最適のワークライフバランスを求めているという言い方をしましょう。
円満退社に関しては、コチラの記事でも詳しく説明しています。
仕事を辞める時の5つのステップ
仕事を辞めると決めたら、何から始めたらいいのか。
退職届はいつ提出したらいいのか。
中々気軽に周りに聞きづらい内容もありますよね。
以下では、仕事を辞めると決意してから退職日までの5つのステップを解説していきます。
- 転職活動を行う
- 退職を切り出す
- 退職交渉を行う
- 退職願・退職届を提出する
- 引継ぎと挨拶を行う
退職の意思を会社に伝える前に転職活動を行います。
転職先の会社側も、すぐに退職できないという事情は理解してくれますので、通常1か月~2か月程度であれば入社まで待ってくれるところが多いです。
現在の会社の就業規則を確認した上で、退職届をだしてから実際に退職までの期間を次の会社に予め面接時などに伝えておきましょう。
そうすれば、内定をもらった後で退職届を出しても次の会社は事前に聞いていた期間であれば待ってくれます。
間を空けることなく、無駄のない転職活動を行えます。
内定を獲得し、次の会社が決まったら初めて、現在就業中の会社に退職を切り出します。
まずは直属の上司に退職の意向を伝えるのが基本です。
もし、直属の上司に伝えづらいような事情がある場合は、人事部の人にそのような事情も含めて相談すると良いでしょう。
同僚や、取引先の方に先に伝えてしまうと、そこからうっかり周りや上司に不確定の情報として伝わってしまう可能性があります。
上司や人事意外の周りの方には、退職届が正式に受理され、退職日が決まった後にお伝えすることをおすすめします。
退職の意向を伝えたら、次は退職交渉に移ります。
退職交渉の内容としては、退職時期や有給消化、ボーナス時期にあたる場合はその金額等が該当しますが、メインは退職時期と有給消化になります。
特に繁忙期にあたる場合は、退職を引き止められたり、有給消化が認められない可能性があります。
基本的には就業規則に定められている内容が尊重され、退職も有給消化も当然の権利ですが、これまでお世話になった同僚などにしわ寄せが来る可能性もあります。
円満退社を目指すためにも、転職先の会社に相談し、融通が効く場合は、お互いの妥協点を探るようにしましょう。
退職届の提出は、退職の意思を示す正式な書類になります。
退職届は退職の意思を伝えるタイミングではなく、会社から退職を受け入れられ、退職日が確定したあとに、提出します。
書式は、自筆で提出する場合と、会社がテンプレートを用意している場合があり、会社によって変わります。
最近ではシステム上の手続きで済んでしまうこともあるようなので、上司もしくは人事部に予め確認するようにしましょう。
自らの退職の意思と、退職日の証明にもなりますので、できるだけ控えを取っておくことをおすすめします。
退職届の選び方や書き方に関しては下記の記事も合わせてご覧ください。
退職届が受理されたら、正式に退職が認められたことになりますので、関係各所にも退職を公式に伝えられ、引き継ぎ業務が始まります。
引き継ぎには思う以上に時間がかかる作業ですし、後任が決まっていない場合にはマニュアルを作成する必要も出てきます。
退職の意思がある程度固まった段階で、少しずつ引き継ぎやマニュアル作成を進めておくと、丁寧に引き継ぎをすることができます。
人が一人抜けてしまうということは、いくら新しい人材が入ってくるとは言え、周りの方には多少の負担が出てきます。
自己都合でやめる以上、周りの方を思いやった引き継ぎを行うと、良い印象を残したまま退職することができます。
最後に、お世話になった関係部署の方々に退職の挨拶を行います。
広く伝えたい場合はメールで一斉送信も有効ですが、特にお世話になった方には直接お礼を伝えましょう。
最後の日に一気に挨拶しようとすると、全員とお話できなかったり、出張やおやすみで会えない人も出てくるので、余裕を持って数日前から挨拶しておくことをおすすめします。
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いかがでしたでしょうか。
仕事を辞めたくなったとき、辞めてしまう前に試してみて欲しいことと、円満退社のコツについて解説させて頂きました。
今回の記事の内容をまとめます。
- なぜ辞めたいのかしっかり分析する
- 一度全力で今の仕事に向き合ってみる
- 体調不良がある場合は無理せず休む
- 今の会社に条件交渉する場合は、事実を整理して話し合いに挑む
- 退職を宣言する前に情報収集のために転職活動をしてみる
- 円満退社の秘訣は上司や同僚の立場になって考えてみる
どうしても入社した会社の風土や仕事内容が、ご自身に合わないということは出てくるかと思います。
働き方もどんどん多様化してきており、一つの場所に縛られて働く必要も無くなってきました。
かといって、せっかく入った会社で、積み重ねてきた経歴をすぐに捨ててしまうのはもったいない場合もあります。
仕事が辛いと感じたら、一度お休みしてみてはいかがでしょうか。
そして、今回ご紹介したいくつかの方法をご参考に、ご自身にとって最善の道を選んで頂ければと思います。
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