プログラミングを独学で勉強しようと思っているけど、1人でも習得出来るの?
挫折してしまう人が多いらしいけど理由は?
どんな人がプログラミングを独学するのに向いてるの?
結論から言うと、プログラミングを独学で習得することは可能です。
プログラミングを学ぶために必要な教材は、ネット上に上がっているコンテンツや、書籍で十分学習することが可能です。
しかし、独学でプログラミングを学ぶ場合、大半の人が途中で挫折してしまいます。
今やProgateやドットインストールなど、初心者向けに分かりやすい教材がネット上にたくさんアップされています。
にも関わらず、高額なプログラミングスクールが存在しているのは、プログラミングの独学に挫折してしまう人が圧倒的に多いためです。
この記事では、独学を考えている方に向けて、
・プログラミングの独学でやるべきこと
・挫折しやすい理由
・独学に向いている人の特徴
などについて解説していきます。
プログラミングを独学で習得しようとしている方は、ぜひご一読ください。
目次
1. プログラミングは独学でも習得できる
1-1.「習得」を定義する
初心者の方は、「習得」の概念が非常に曖昧です。
学習する上でのゴールが定まっていないため、何を目標に学習しているのか、途中で分からなくなってしまいます。
独学の場合、何を「習得」するのかについて定義しておくと、学習後の達成感を感じることもできるため、定義しておくようにしましょう。
1-2. 「習得」の目安について
基本的に「自分1人でオリジナルのアプリ/サイト/ゲームなどの成果物を作れるようになる」を習得の定義とするのも方法です。
プログラミングは、コードを書いて、モノをつくることを目的としています。
最終的に、自分でオリジナルのアプリやサイト、ゲームなどを作ることができれば、一応「プログラミングを習得できた」と定義しやすいです。
オリジナルの成果物を作るというのは、初心者がクリアするべき第一関門のようなものです。
例えば、未経験からエンジニアとして転職する場合も、面接で成果物の提出を求められることが多いです。
また、プログラミングで副業する場合も、成果物がない場合、仕事をとるのは難しいです。
個人開発であっても、スマホアプリやWebサービスを作ってリリースする場合、自分でオリジナルの成果物を作ることは、最初のステップです。
エンジニアとして仕事をする場合、実務レベルでは、チームで開発することになるため、実務での開発技術を独学で学ぶことは不可能に近いです。
そのため、「オリジナルの成果物を作る」ことは、独学で学習する方の「習得」の目安として分かりやすいです。
成果物のレベルについて、具体的に例を挙げると、
・Webサイト制作の場合・・・オリジナルで仮の企業ホームページが作れる
・Webサービス開発の場合・・・Twitter、InstagramなどのSNSが作れる
・スマホアプリ開発の場合・・・SNSや簡単なゲームアプリが作れる
などが1つの習得の目安になります。
1-3. 独学での習得は可能だが難易度は高い
独学で学ぶ場合、プログラミングについて全く分からない状態から、自分1人で学習しなければなりません。
プログラミングを独学すると、分からない部分が出てきたり、解決できないエラーが出てきたりと、必ず壁にぶつかります。
壁にぶつかった時に、近くに一緒に勉強している仲間や、教えてくれるメンターがいないと、孤独や絶望感を感じます。
孤独や絶望感が積み重なった結果、最終的にプログラミング自体を諦めてしまうというケースが非常に多いです。
プログラミングを独学して習得するのは、「可能だが難易度が高い」と言われるのは、壁にぶつかった時に助けてくれる人がいないことが理由です。
独学での習得は、かなり難易度が高いです。
2. プログラミングを独学する人が挫折してしまう理由は?
2-1. モチベーションが維持できない
プログラミングを独学する人が挫折してしまう最大の理由は、モチベーションが維持できないという理由です。
周りに、同じようにプログラミングを独学している人が大勢いるのであれば、モチベーションは下がりにくくなります。
しかし、独学の場合、ほとんどの人が1人で学習し始めるため、周りに学習者がいない状態からスタートしなければなりません。
最初はやる気満々だったのに、だんだん学習の回数が減っていき、結果的に完全に学習をやめてしまう・・・という悪循環に陥ってしまうため、挫折しやすくなります。
2-2. エラーが解決できない
プログラミング初学者にとって、エラーの解決は、非常に難しいです。
プログラミングを学習する中でコードを書いていると、実行してデバッカーを見た時に、思ったように動かないことが必ずあります。
独学の場合、教えてくれる人が周りにいないため、スタック・オーバーフローや、teratailなどのエンジニア専用の質問サイトで、分からない部分を質問することになります。
しかし、この場合、質問に対する回答はすぐ返ってくる訳ではなく、場合によっては1~2週間ほどかかることも。
エラーが解決しないと、先に進めないような問題である場合、回答が来るまでの間、何もできなくなってしまいます。
現役のエンジニアに聞けば、2~3分で簡単に解決できるような問題に、何週間もかかったりすることも非常に多いです。
エラーを解決できないのは、相当なストレスにもなるため、エラーは挫折の要因になりがちです。
2-3. 学習時間が確保できない
社会人の方で、1番多いのが学習時間を確保することができずに、プログラミングの学習を諦めてしまうケースです。
会社員として働いている方は、日中働いているため、学習する「時間」を確保できないことが多いです。
プログラミングの学習に限ったことではないですが、挫折しないコツは、毎日コツコツ続けることです。
そもそも、毎日学習を続けるだけの時間が確保できない場合、だんだんとコードを書くことから離れていってしまいます。
時間の目安でいうと、だいたい平日で3~4時間ほど時間が取れれば、十分プログラミングの学習を続けられます。
社会人の方は、まず学習できるだけの時間を確保できるかどうか、考えてみましょう。
3. プログラミングの独学を始める前に決めておきたいこと4つ
3-1. 自分がプログラミングを学習する上でのゴールを明確にする
最初に、必ず学習のゴールを明確にしておきましょう。
学習する上でのゴールを明確にせずに、独学を始めてしまうと、必ず途中で何のために勉強しているのか分からなくなります。
ゴールの設定は、プログラミングを学習する上での、モチベーション維持にも大きく影響します。
学習のゴールの例を具体的に挙げると、
・Web開発系の企業にエンジニアとして転職する
・3ヶ月以内にプログラミングを副業にして月5万円以上稼げるようになる
・スマホでアプリをApple Storeにリリースする
など、なるべく明確かつ具体的に決めておくと、イメージしやすいです。
学習を始める前に、必ずプログラミングを学習する上での、最終的なゴールを決めておくと良いでしょう。
3-2. ゴールを達成するためにどのスキルが必要なのか明確にする
学習する上でのゴールが決まったら、それを達成するために必要なスキルを明確にします。
例えば、自分1人でオリジナルのWebサイトを作ることをゴールと設定したとしましょう。
ネットでサイト制作に必要なスキルを調べると、「HTML/CSS、JavaScript、Boostrap、PHP、WordPressなどのスキルが必要である」ことが分かるはずです。
必要なスキルが分かったら、そのスキルを勉強するための教材をネットや書籍で探し、手に入れ、学習を開始する準備を整えることができます。
自分がやりたいことに対して、必要の無いことを勉強してしまうことが無いように、何が必要なのかを把握しておくようにしましょう。
3-3. スキルを習得するまでの期限を決める
必要なスキルが分かったら、今度は「いつまでに」習得するかを決めます。
いつまでに、どのくらいのスキルを習得するのか決めておかないと、いつまでもダラダラとプログラミングを勉強し続けてしまいかねません。
だいたいの期限でいいので、必ず「いつまでに」スキルの習得を達成するのか、自分の中で決めておくと、学習に対する考え方が大きく変わります。
3-4. 学習の計画を立てる
達成するまでの日程がだいたい決まったら、次は学習の計画を立てます。
学習の計画を立てることによって、いつまでに何を終えていればいいのか決めておくことで、目標に対して何をするべきなのか、より明確になります。
進捗などが把握しやすく、より強固なモチベーションの維持にも繋がるので、出来るだけ綿密に決めておくようにしましょう。
4. プログラミングを独学する上でおすすめの本・サイト
4-1.書籍
■プログラミング入門講座――基本と思考法と重要事項がきちんと学べる授業
「プログラミング」という単語は何となく知っていても、概念レベルでの理解の人が多く、他人に説明できない人も多いですよね。
この本では、プログラミングとはそもそも何か、どうやって作られているのか、など非常に基礎的な知識を教養として学ぶことができます。
プログラミングは「習うより慣れろ」と言われていて、学習しているうちに何となく仕組みについて理解できるようになります。
しかし、実際に学習する前に、概念や知識ベースで理解しておきたいという方には、非常におすすめです。
■スラスラわかるHTML&CSSのきほん 第2版
HTML/CSSは、Webサイトの見た目部分を構成する要素であり、サイトの基盤を担う部分です。
Webサイトを制作する人も、Webアプリを作る人も、Webに携わるなら、避けては通れない言語であるため、必ず理解しておく必要があります。
本書は、40,000人もの人に読まれている大ベストセラーであるため、HTML/CSSについて理解を深めたい人におすすめです。
4-2. サイト
■Progate
プログラミングを学びたい初心者の方なら、絶対に利用して欲しいのがProgateです。
Progateは、初学者向けのオンラインプログラミング学習サービスで、イラスト中心のスライドで分かりやすく基礎を学ぶことができます。
実践的かつ、非常に分かりやすい教材であるため、どう書いたらどう動くのか、などの基礎を理解したい人におすすめです。
■ドットインストール
ドットインストールは、動画で学べるオンラインプログラミング学習サービスです。
ドットインストールも初学者向けに作られているため、非常に分かりやすく、基本的には無料で使える点も、初学者にとっては非常に嬉しいポイントです。
短い動画で1レッスンを構成しているため、それぞれ分かりやすく、学習を進めやすいです。
Progateと併用して使うと、より理解が深まるため、是非とも利用してみてください。
5. プログラミングの独学に向いている人の3つの特徴
5-1. 1人でもコツコツ学習出来る自走力がある
プログラミングの独学に向いている人は、周りの環境に左右されずに、1人でもコツコツ学習することができる人です。
普通に生活していると、様々な誘惑があるため、どんどんプログラミングを勉強する時間を確保できなくなってしまいます。
ただでさえ、独学は難しいと言われているため、周りの環境に流されてしまい、勉強できなくなってしまうような人は向いていません。
5-2. 新しい技術を学ぶことが好き
プログラミングを学習する上での楽しさは、どんどん「新しい技術」を吸収していける点にあります。
「最初は、簡単な自己紹介サイトを作るのに精一杯だったのに、勉強しているうちに問い合わせフォームや、ログイン機能まで作れるようになった!」
など1つ1つ学んだ技術が実装されることが、面白いと思える人の方が向いています。
貪欲にどんどん新しい技術を学んでいくことが楽しいと思える人は、勉強しよう!と思わなくても、勝手にモチベーションを維持できる人です。
新しいスキルを学び続けることに関心が持てる人の方が、学習の向上が圧倒的に早く、挫折しにくい傾向があります。
5-3. 他の人との繋がりを自分から作れる
独学は、「完全に1人で学ぶ」ということではありません。
プログラミングの「独学」は、スクールや専門学校などの教育機関を受講せずに、学習してスキルを身につけた人を指すことが多いです。
プログラミングは、近くに技術について質問できる人や、一緒に学習する仲間がいた方が、上達スピードは上がります。
そのため、自分1人で勉強するだけでなく、エンジニアの方と交流をしたり、仲間を探せる人の方が、独学で挫折するリスクを大いに減らすことができます。
6. プログラミングに挫折しそうになったらやるべきこと
6-1. 勉強会・もくもく会に参加する
エンジニアの方々は、技術力アップや社外との交流なども兼ねて、休日に勉強会やもくもく会と呼ばれる作業会に参加することが多いです。
勉強会に参加することによって、現役のエンジニアの方と繋がれたり、仲間を作ることができます。
プログラミングに挫折しそうになっている時に、分からない部分を聞いたりすると、気持ちが軽くなることが多いです。
プログラミングを学ぶ上で、「仲間がいる」のは大きな強みなので、ぜひ勉強会やもくもく会に積極的に参加してみるようにしてください。
6-2. プログラミングスクールに入る
1番早いのは、プログラミングスクールに入ることです。
スクールに入れば、分からない部分をいつでもメンター講師に相談できるため、これまでより学習効率が上がります。
独学に挑戦した経験がある人が、スクールに入った場合、全く未経験から入った人に比べて、知識量が段違いです。
そのため、最初から応用的な開発に時間を使うことができます。
プログラミングの独学に限界を感じた方は、スクールに入るという選択肢を考えておきましょう。
7. プログラミングを独学するなら折れない工夫をしよう!
プログラミングを独学で習得することは、不可能ではありません。
しかし、独学で学習する人は、挫折してしまうことが大半であり、非常に難易度が高いと言われています。
独学するのであれば、しっかり目標を立てて、いつまでに何をやるのか計画を立てて、学習していくことが重要です。
プログラミングを独学したい方は、本記事で紹介したように、挫折しないための工夫をして、学習を継続できるような環境を作ることを最優先しましょう。
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